上海の獅子林には恐れ入る-蓬莱公園

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「蓬莱(penglai)公園」は家の近所にある小さな中国式庭園です。
1932年の上海地図を見ると、現在の黄浦区の南半分は「南市」と呼ばれ、黄浦江には沢山の埠頭の名前がふられ(対岸の浦東側には「大阪商船埠頭」「日清汽船埠頭」「三菱公司埠頭」などの名前も見える)、鉄道の上海南駅もあり活気のある港街だったように思われます。
その南市地区にある1953年に造営された何の取り柄もない公園ようで、何度か来ているのに今まで気がつきませんでしたが、園内には古い石像が多数陳列してあり、その一つ一つの説明を読むと、何と元代(1271年→)・明代(1368年→)・清代(1636年-1912年)の作品です!

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石象一対、清代後期の作、上海大境閣より来る。「象」の発音は中国語では「祥」と同じなので縁起がいいそうです。
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石獅一対、元代作、浙江より来る。造形は素朴で簡素、芸術的価値が高いと評されています。
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石獅一対、清代作、浙江より来る。丸い門にはよく似合いますね。
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石獅、清代作、上海虹橋路より来る。南方獅子の特徴があると評されてます。
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石獅一対、明末清初作、浙江より来る。表情は怖いと言うよりユーモラスですね。

公園の説明を読むと、「1979年頃、上海市内および周辺一帯から多量の古近代の石像を収集し、公園内に展示しその数75個に及んだ。
2006年公園の改修に伴い専門家の指導の下に鑑定整理し、その内9対半を展示する。」とあります。
日本では国宝級の文物が博物館に入りきれず公園内に展示してあるとは驚きです。
これから先は私の推測ですが、文革時に大量の文物が破壊投棄され、その内の獅子像がここに集まってきたのかもしれません。
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by haichaolu | 2008-03-15 18:03 | 建造物
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