HSBC旧上海支店(現、上海浦東発展銀行)

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外灘で一番大きく目立つ建物が、現在株価総額世界第3位の大銀行「香港上海銀行(HSBC)」の旧上海支店です。
外灘を訪れる多くの観光客も外部を見るだけで、
1923年に完成したこの建物の内部まで足を踏み入れる方は少ないのではないでしょうか。
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1935年蒋介石が政権を握った時、数千万両の金銀を担保に差し出し200万ポンドの借款を得て、
HSBCの権威を利用し紙幣を発行させたそうです。
HSBCはその金銀を元手に国際為替市場でまた莫大な利益を上げたとか。
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入り口ホールの8角形天井ドームには太陽神アポロを描いたモザイク画があり、
壁には当時のHSBCの東京を始め世界八支店が描かれています。
左から東京、ニューヨーク、ロンドン、パリの字が見えますか?
見る人を豪華に威圧するこの天井画だけでも一見の価値がありますので、是非内部を見学してください。
(写真を撮影すると警備員に注意されます)
当時の上海の銀行が如何に莫大な収益を上げていたかがきっとご理解いただけるでしょう。

さて後日談として、1955年HSBCは歴年来の未納税額の代償として、この建物を上海市政府へ提供しました。
その後、上海市は1995年まで市庁舎として使用していましたが、
1996年に浦東発展銀行が取得し巨額の費用を掛け改修を行った際に、
ぶ厚い漆喰で覆い隠されていたこの天井画が発見されたそうです。
建物にまつわる壮大なドラマですね!
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by haichaolu | 2007-12-28 16:33 | 建造物
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